日本は高齢化に伴う介護人口が増加傾向にあり、2055年度には75歳以上の高齢者の割合が25%以上増えると予想されています。それに伴って介護職の需要も伸びていて、他業種からの転職を決断する人も少なくありません。しかし、希望者が増えているにも関わらず業界全体で人手不足の状態が続いています。慢性的な人手不足の大きな問題として挙げられるのが認識不足です。
介護職は文字通り日常生活で介護を必要としている人のサポートをすることが主な役割となります。排泄、入浴介助など腕力や体力が求められる業務も多く、人の役に立ちたいという強い気持ちがなければ続けることができません。需要に対して人材が足りていないことで一人ひとりの負担が大きくなる状態が続いているのが実情です。他業種から未経験で転職をしてくる人の中には採用がされやすいという理由だけで選択をする人もいます。仕事に対して漠然としたイメージを抱いて介護職に就いたことで現実の厳しさに耐えかねて離職するというケースは少なくありません。介護職への転職を検討する場合は現状をよく理解した上で適性を見極めることが大切です。
いくつかある介護職の勤務地の中でもデイサービスは日中だけの気軽さと介護保険の適用による負担の少なさで利用者が増えています。夜勤や残業がなく未経験者でも働きやすいのが特徴です。介護業界への転職に不安を感じる人はデイサービスからスタートして徐々にキャリアアップを図るという選択もあります。